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ホーホー、わしは原野の森に棲むフクロウの長じゃ、この夏もここ屈斜路原野にたくさんの方が訪れてくれたようじゃ。今年はあいにく天気がわるかったんでおてんとさんを恨んだ者も多かったように見受けられるがみなさんはどうだったじゃろうか?YGHの連中が毎日空を見ていたのが印象的じゃった、それではこの夏もいろんな事が起きたんでポツリポツリ話すとしよう。ホーホー
カヤックの夏 この夏、7月17日〜9月15日までのおよそ2ヶ月間、屈斜路原野YGHでは新企画としてカヤックスクールをやりよった、大勢の参加者が七転八倒しながら釧路川源流の自然を満喫したようじゃ。ホーホー この企画は、数年前から計画があったのですが故山田 謙氏(注参考)の急逝に伴い座礁しておりました。しかし、多くの「自分の手で釧路川を下ってみたい」という熱い声になんとか答えなければと、入念に計画は進められ、スクールのカリキュラム構成、使用する道具の選定、リバーレスキュー対策、カヤックの運搬方法、などなど多くの問題をなんとかクリヤしてこの夏ようやく実施に踏み切る事が出来ました。このツアーを担当したちんぺーさんと和さんは、「やってしまえばどうにかなるやろ」とちょっとたかをくくったところがあったのですが、いきなりホステラーさんを教えるのもなんなので、丁度遊びに来ていたお正月のヘルパーともちゃんを七月十三日試験的に教えてみることにしました。 練習予定場所の眺湖橋(従来のカヌーツアーの出発点)でカヤックを湖に浮かべたまではいいのですが、生まれて初めてパドルを握ったともちゃんはあれよあれよと言う間に釧路川に吸い込まれて行くではありませんか、いくら何でもここで吸い込まれる人はいないだろうという考えが目の前でガラガラと崩れていきました。何とか川にはいってすぐのところで流されていくのはくい止められたのですが、練習場所の選定に大きな誤りがあったことを思い知らされることとなりました。結局、和琴半島が練習場所に選ばれ、湖の状態がよい日には和琴からコタンまで練習しながら移動し、湖の状態が悪い日には和琴半島周辺で練習する事に決まり、七月十七日初の試みカヤックスクールがスタートいたしました。 最初は、ちんぺーさんも和さんも試行錯誤の繰り返しでありました。いちよう頭の中にはこうやって教えようというイメージはあったのですが、イメージどうりにいかないのが世の常、一番大変だったのは「言葉で伝える」ということでした。自分ではわかっているのですがこれを人に伝えるとなるとなかなか難しい。気がつくと、身振りを見せながら「こうやって、こうやって、こーーんな風にするんです」と聞き手から見ると「そんなんじゃわかんねーよ」と言いたくなる説明もしばしばあったようです。ボキャブラリーが少なく、行き当たりばったり、感覚で生きてる二人にとってカヤックのこぎ方を短くわかりやすい言葉で表現していくかが期間中終始つきまとった問題でありました。 また自分で漕ぐと言うことでいろんな事が起こりました。参加者全員に一つずつドラマがあったと言っても過言ではないでしょう。枝にひっかかってもがく人、くるくる回って葦につっこむ人、極度の緊張によりロボットのような動きをする人。そして、沈(沈没のこと)をしてしまって川に漂う人など、自分で漕いでみなければわからないアクシデントを体験されたことでしょう。特に印象的なアクシデントととして、一人で八回沈をした方、暴風雨の湖で風にながされ遭難に近い状態になった方、、止まれの笛にあわてて倒木に張り付いて自爆した方等思い出すときりがないくらいです。でも一番印象的なのはメンバー全員で最後まで下りきって上陸した時に見せてくれたみなさんの笑顔でした。無事に下れたことを握手したり抱き合ったりして喜び合う姿は感動に近いものがありました。そして、指導方法やレスキュー体制に問題があったかもしれませんが、二ヶ月間大きな事故もなく無事終了できたことを心から感謝したい気持ちでいっぱいであります。また来年も期間限定で行う予定でおりますので是非みなさんもこの感動を感じてみて下さい。 豪雨!原野を襲う 八月下旬、東北地方が豪雨に見舞われたころじゃ、こちら屈斜路原野もわしが知ってる中でも記録的な大雨が降りよって、国道が寸断され、鉄道をはじめとした公共の交通機関が不通となった。これを皮切りに9月上旬と中旬に台風がきよって、湖や川は今までにない増水状態になったんじゃ。ホーホー 度重なる大雨の影響により和琴半島は和琴島になりそうなくらい湖の水位が上がり、和琴の露天風呂も座るとおぼれそうなくらい水位が上がりました。これに伴い釧路川の水位も春の雪解け時期以上の水位となり、カヌーで下るときに気になっていた倒木等が水没したり流されたりしてかえって下りやすくなりました。しかし、最後の急流は今まで以上の勢いとなり、波と言うよりも大きなうねりが幾重にも折り重なる状態でカヌーがうねりに乗り上げた瞬間、空を仰ぐぐらいカヌーが跳ねるので、へたな絶叫マシンよりもおもしろいとホステラーさんにはおおウケでした。スタッフはいつ沈んでもおかしくない状況に毎日冷や汗をかいていたようです。そして、何よりもすごかったのが幻の滝のあるオサッペ川です。この時の模様をヘルパーのクニちゃんがこのように語ってくれました。 あれは忘れもしねぇ八月三十日の事だ。大雨でカヌーのツアーは全部中止となりてっきり滝のツアーはやんねぇと思っていた。ところがよ、和の野郎が滝は行けと言いやがる。おらぁ参加者は女が多い上にこの天候、勘弁してくれよと思ったがちんぺーとツッチーも一緒だと聞いたので行ってやることにしたンだ。俺たちは降り続く雨の中、激流状態のオサッペ川を横目で見ながらいつものように林道の奥まで行き車を降りて滝へ向かって歩き始めた。歩き始めて間もなくおらぁおったまげちまった。川が氾濫していつもの場所に道がねぇ〜〜んだよ、増水した川に押し流された道を見たみんなは、呆然と立ちつくしちまった。おらぁは今まで見たこともないくらい増水したオサッペ川を見て「ツアー実施は無理だ、引き返そう」と思ったんだぁ。 そん時ョ、川の横の土手をはい上がり「こっちから行けんで〜〜」手を振るおやじがいる、ちんぺーだぁ!なぜ奴はいつも俺にばかり仕事をさせているくせに、こんな時になって急にはりきりやがる。俺は一瞬ためらったんだけんど、みんながョ、ちんぺーにつづいて登っていっちまうんでしぶしぶついて行くことにした。 しかし、それからが大変だぁ。今まで渡っていた丸木橋はほとんど流されちまっているし、所々山の斜面から鉄砲水で流れ込んだ土砂で、いつもの草むらが埋め尽くされぬかるみの海になっちまってる。今まで見たこともない全く別の場所に来ているような気分だ。「キャーキャー」という黄色い声が飛び交い参加者全員ずぶぬれになりながらのツアー。俺はアクシデントに出くわす度に「引き返した方がいいのではないか」と思うのだが、その度にハッスルしやがるちんぺーの姿、最悪の天候の中俺は確信した「黄色い声は奴のエネルギー源なんだと・・・」 俺はこのツアーで大自然の猛威を全身で感じる事が出来たのだが、それ以上に、おやじのハッスルぶりには脱帽する思いがしたぜ。 W杯盛り上がる わしら森の動物にはあまり関係ない話じゃが、フランスのサッカーワールドカップに日本が初出場したことは皆さんの方がよくご存じじゃろう。屈斜路原野YGHでもこの大会期間中は大いに盛り上がり日本の出場日にはサッカー好きのツッチーを中心にホステラーの皆さんと夜遅くまで大応援大会が繰り広げられました。アルゼンチン戦、クロアチア戦、ジャマイカ戦と回を増すごとに派手になってくるスタッフのペインティングも楽しみのひとつとなり、ツッチーとまさは毎回意表をつくペインティングで楽しませてくれよった。また、クロアチア戦の時「太平洋戦争以来じゃ」と言いながら、六十代のホステラーさんが片手に日の丸の小旗、顔に大きく日の丸のペインティングをして応援に加わってくれたんじゃが、後半戦で乾燥したペインティングが座布団にぽろぽろ落ちるのに気づき、背中を丸めて密かに拾い集めている姿が印象的じゃった。結果はどうであれ久しぶりにスポーツで盛り上がったひとときであったようじゃ。 アッタクツアー達成者 昨夏からスタートしたアタックツアー。和さんは「達成する奴なんておらへんわ」とたかをくくっていましたが、いるわいるわ元気な方が。それでは発表です。 蘇るがいいアタックNO1! 第三号 石坂 薫殿 第四号 池田 正樹殿 第五号 井戸 健太郎殿 第六号 徳満 謙二殿 第七号 福井 浩司殿 第八号 松谷 吉則殿 本当にお疲れさまでした。 秘湯開拓 八月二五日の事じゃ、この日のカヤックスクールは湖の状態が悪く和琴半島での練習となった。練習しながら和琴半島の先端にあるオヤコツ地獄へ向かいそこで小休止しておった。ふと見ると誰かが岩で囲いを作って露天風呂を作った跡がある、ちょっと手をつけてみると結構暖かい、ツアーの連中の一人がおもむろに囲いの修復を始めると、他の連中も参加し始め気がつくとみんな黙々と露天風呂づくりに専念しておる。一時間もすると座って腰ぐらいまでのなかなかいい感じの露天風呂ができあがった。しかし、連中はこれでは納得出来ず、マイカヌーで参加していた浅野君、野々瀬君は明日出直して完成させるとはりきり翌二六日、スコップなど道具を持って行き、本当に胸までつかれる露天風呂に作り上げよった。この野趣にとんだ露天風呂に入りながら「カムイワッカを越える秘湯だ!」みな口々に言っていたのだが、八月末の増水により水没してしましい、幻の露天風呂となってしまった。 大山君結婚 去る四月二五日屈斜路原野YGHにて、平成七〜九年の夏のシーズンに活躍しとったヘルパーの大山君が、ホステラーの上田夏子さんとめでたく結婚しよった。この異色のカップリングに、婚約発表の時には関係者一同目をまん丸にして驚いたのじゃが、家族や、仲間たちの暖かい祝福に包まれてめでたくゴールインしよった。ホーホー 四月二五日、いつになく引き締まった空気の漂う屈斜路原野YGHにておごそかに結婚式が行われました。教会風にセッティングされた館内、お祝いの花、正装の人々、正面に立つ立会人代表のおじいちゃん、おばあちゃん、相変わらずモンペ姿で写真係をするちんぺー。新婦の選んだBGMにのせてスピカの部屋から新婦をエスコートしながら登場する新郎。階段を緩やかに降り、おじいちゃん、おばあちゃんの前にゆっくりと歩み寄る。ひよりちゃんが押さえつけられてわめいてはいるがそれも原野らしいひとつの雰囲気となっているかのようだ。親族、友人の前で誓いの言葉を述べる二人、その真剣な面もちが新鮮に感じられる。指輪の交換、子供たちから花束の贈呈、手作りの結婚式と言うにふさわしい派手さはないがどこか暖かみの感じられる式はこうして行われました。 この日のお料理は和さんの祝事の特別献立であることは言うまでもなくその他に、料理の椀物に使われたタケノコはひとみちゃん(元ヘルパー)が自分で掘ってきたものを使用、新婦のドレスは潤ちゃん(元ヘルパー)、ウエディングケーキ四段重ねはナオ(元ヘルパー)、ブーケとヘッドドレスは順ちゃん、藤ちゃん(元ヘルパー)、のそれぞれ手作りという思いのこもったものでありました。 式の後、披露宴と言うことでささやかな会食の席が設けられ、普段のYGHの食事とは違うちょっと豪華なお料理が並び、わきあいわいとした中みんな夜遅くまでめでたい気分に浸ったのでした。 >ちょっと小耳に挟んだお話< *屈斜路原野YGHは今年の7月15日5周年を迎えたらしい。 *オリジナルカクテル「パドラー」の発売をきっかけにカクテルブームとなり、バーテン経験のあるちんぺーの指導でいろんなオリジナルカクテルが出来たらしい。 *9月に原野展望台のあたりで熊が出没したらしい。物好きなスタッフは「熊の足跡見物ツアー」に行ったらしい。 *まさはデジタルカメラを川に落とすという大失敗を犯したが、1週間乾かしておいたらしておいたら奇跡的に直ったらしい。 *クニちゃんの寝言は笑えるらしい。 *日和と竹人はゴジラとアンギラスのようにYGH内を破壊しているらしい。 *9月1日「気になるパンプキン」と言う地方番組でYGHが紹介されたらしい。 *和さんはTV取材の電話があったとき「気になるパンプキン」を「気になる還付金」と聞き間違えて、一瞬お金がもらえると思ったらしい。 この夏のヘルパー紹介 くにちゃん・・・約9ヶ月間本当にごくろうじゃった つっちー・・・冬もXCスキーでみんなをあちこち案内するようじゃ まさ・・・つっちー同様冬もがんばるそうじゃ。 会いに来てやってくれ るみこさん・・・長い間本当にありがとうございました。 おだちゃん・・・おだちゃんの美味しいお菓子が食べられなくなるのは寂しいのう みんな、ほんとにご苦労さん! おっともう一人忘れておった ちんぺい・・・バーカ 実施されたイベント 屈斜路原野の修学旅行in京都&大忘年会in東京 今年もこの季節がやって参りました。屈斜路原野の団らんのひとときを京都と東京でおしゃれに再現して、北海道の思い出に浸っていただこうという企画です。日本全国から集まっていただき大いに盛り上がろうと考えております。知っている人がいないからといってしり込みせず、YHに泊まりに行くような気分でご参加下さい。聞きたくない方もいるかと思いますが、和さんライヴもあるようです。また、お友達で参加したいという方もいらっしゃいましたら併せてお申し込み下さい。 修学旅行in京都 みなさーーん、秋の京都を満喫しようではあ〜〜りませんか。 1泊2日のお泊まり企画です。飲みに行っても帰ることを考 えないといけないのもなんだか面倒くさい、だったらいっそ のこと泊まりで騒ごうと言う企画です。翌日は気のあった仲 間と京都見物、小旅行のつもりでご参加下さい。 僕たちも行きまーーすbyヘルパー 日時:11月21日 18:00時頃までに現地集合 場所:ホテル近江屋 京都府京都市下京区間之町通上珠数屋町通り 最寄り駅:JR京都駅 徒歩10分 T E L:075−351−5292 参加費用:13000円 持ち物:お酒おつまみなどの差し入れ大歓迎!但し、ホテルの人にばれないように。だって修学旅行なんだもん! ちょっと早い忘年会in東京 恒例の東京忘年会です。今年はYGHの娘と息子も参加! 楽しいひとときを過ごしましょう。 あたちたちもあちょびにいくのでおたのちみにbyひより&たけと 日時:11月28日 19:00時までに現地集合 場所:新宿「エルザ館」 新宿区新宿3−10−5 最寄り駅:JR新宿駅 徒歩10分 T E L:03−3357−9976 参加費用:5500円 参加申し込み方法 同封の郵便振替用 紙にて参加費用をお振り込み下さい。友達など複数申し込む方は人数分の費用を、京都、東京の両方参加される方は両方の費用の合計をお振り込み下さい。また、通信欄には、参加企画タイトルを忘れずにお書き添え下さい。お友達と併せてお申し込みの方は、お友達の氏名、住所、電話番号を通信欄に必ずお書き込み下さい。また、振り込んだ後にキャンセルする場合は参加費用を返送いたしますので、振込用紙の住所の欄は正確にお書き込み下さい。 申し込み締め切り:11月10日 当日遅れたり、都合が悪くなったり、など急に連絡を取りたい場合は、 和さんの携帯電話にご連絡下さい。 携帯電話番号:030−394−7819 **多数の参加お待ちしてま〜す**!! 編集後記 はじめにも言ったように、とにかく天気の悪いシーズンじゃった。今年は太陽を見ずに北海道を去った人も多かったろう、わしもみんなの顔を見てるのがつらかったが、それでも、YGHのスタッフたちは山に、川に、湖に毎日元気よくツアーに行って、さえない顔のホステラーさんたちに笑顔を取り戻してくれていたようじゃ。今年はカヤックスクールと言う新企画をやったようで例年よりもみんなバタバタしておったが、わしが心配しておった事故がなくて本当によかったと思っておる。水の上から聞こえる歓声の余韻がまだ残っておるが、感傷に浸る間もなく長くて寒い冬がすぐそこに来よった、わしもそろそろ冬支度に森へ帰らねば。 そうそう、原野の連中がみなさんの街におじゃまするかもしれんのでその時は暖かく迎えてやってくれ。ホーホー |