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ぼくは屈斜路原野YGHの名犬?正太です。ようやくここ屈斜路原野にも春が訪れ、ぼくは毎日ポカポカ陽気の中で気ままに過ごしていますワンワン。けれど今日、庭で土方仕事をしているおとうさんの横でうたた寝をしていたらおとうさんに「おまえはええな毎日ゴロゴロゴロゴロできて、そんなにヒマやったら新聞の第2号でも作らんかい」と、怒られてしまいました。犬やからしゃあないやんけ!と、言い返してやろうかと思ったけれど、ごはんを作ってもらえなくなったら大変なので引き受けてしまいました。みなさんお久しぶりです、如何お過ごしでしょうか。屈斜路原野YGHのここ半年間の出来事をお伝えします。ワンワン 昨年の秋は11月になるとホステラ−さんの姿もめっきり少なくなり、とっても寂しかった よ−−−。おとうさんたちは夏の疲れがどっと出てきたせいかちっとも遊んでくれないし、外も寒くなってくるし、ぼくは、寂しくて国道を眺めながら物思いにふけることがしばしばありました。それでも、たまに来るホステラ−さんにはしっぽフリフリの大サ−ビスでお出迎。ぼくの唯一の仕事だから忘れずにちゃんとやっていたんだよ。エヘンエヘン 12月になるとちょっと賑やかになりました。なんだか近くで別荘を建てている大工さん達が、屈斜路原野YGHに泊まり込みで現場に通いはじめたからです。賑やかなのはいいけれどなんだかいつもと雰囲気が違っていて、ぼくは隅っこの方でちっちゃくなっていました。だって大工さんは、なんだか顔がおっかないし汗臭いんだもん。おとうさんは毎日違うごはんを作らなきゃいけないので、いつも頭を抱えていたようです。結局この人たちは暮れの30日まで屈斜路原野YGHで寝泊まりしていました。そうそう凄かったのがクリスマス、ホステラ−さんもたくさん来てくれたんだけど、悲しいことに男の子ばっかり、&大工さんが加わって屈斜路原野YGHはブッラククリスマスになってしまいました。おとうさんは、裏の山から松の木を取ってきてクリスマスツリ−を作ったりしてYHの中を可愛く飾り付けをしたんだけど、男の子と大工さんばっかりだと、たいしたリアクションもなく嘆いていました。おかあさんも可愛いクッキ−とか焼いたりしたんだけど、これも同じでちょっとかわいそうでした。そうそう明るいニュ−スもあったんだ。クリスマス前に新しいヘルパ−さんがやってきました。名前はじゅんこちゃん、じゅんこちゃんはぼくと良く遊んでくれるので大好きになってしまいました。 お正月は久しぶりの大にぎわい。ぼくもホステラ−さんの相手で大忙しさ、しっぽもずっとフリフリしっぱなしだったので疲れちゃった。その上子供達も多かったのでぼくはぼくは元旦早々からおもちゃにされちゃったのだ−−−−−−−−!!それだけですんだらまだ良かったんだけど、大晦日には酔っ払ったおとうさんが「今年の干支はお前やからここに来て座っとれ」と、鏡餅の前に座蒲団をつんでぼくを無理矢理座らせるんだ。干支と言われてもなんの事やらさっぱりわからないし、人間界にそれほど首をつっこむ気もないので、本当に言い迷惑だったウ−ワンワン。元旦には羽子板大会をおとうさんがはじめ、みんな墨で顔を黒く塗ながらドタガタやっていました。人間はいつも、突然変な遊びをはじめるのでほんとついていけない、もっとぼくも楽しめることをして欲しいよ。だけど、優勝した女の子に賞品を渡すおとうさんの横顔がひきつっていたのをぼくはしっかり見ちゃった。おとうさんは気前良くYHに飾ってある写真を賞品にしたのはいいけれど、あげるときになってもっと安いものにしておけばよっかったと思っていたみたいです。 2月になるとじゅんちゃんがサロマ湖畔YHというところに出稼ぎに行ってしまいちょっと 寂しくなってしまいました。また、雪の日が多く、ぼくも、ホステラ−さんもYHの中でゴロゴロしていることが多かったです。でもたまにお天気が良くなると凍りついた屈斜路湖の上を散歩にいったりしました。屈斜路湖の氷はたいへんきれいで30 ぐらい凍っているのに下の水まで見えるし、飛んだり跳ねたりしてもびくともしません。ぼくの足は滑り止めがついていないのでけっこう転んだりしたけど和琴半島一周は最高でした。白鳥さんもたくさんいて一緒に遊ぼうよと、声をかけるんだけれどぜんぜん相手にしてくれず、いつもお空に飛んでいくんだ。ぼくも羽根があったらなと、白鳥さんがうらやましくなってしまいました。 2月には悲しいことがありました。おとうさんが交通事故をおこしてしまったのです。乗っていた人たちの命にかかわるような事はなかったのですが、骨を折ってしまった方もいて大変だったようです。事故の原因は風に車が押されたのがきっかけとなり、ハンドルを取られバランスを崩して路肩に転落したそうです。風圧で車が押されるなんてそんな馬鹿なことが、とぼくは思ったんだけど、おとうさんが事故を起こした15分後に、新得町で特急が風で転覆したそうです。おとうさんはしばらく落ち込んでしまいぼくに、「旅で事故を起こしてしまうと、せっかくの楽しい思い出がだいなしになってしまうから、くれぐれも運転には気を付けなさいよと、いつもホステラ−さんにいってる立場の者が事故を起こしてしまうなんて、ペアレント失格だな」と言っておりました。最近はようやく立ち直り元気にやっているのですが、免許停止180日をくらい、短縮の講習を受けても車に乗れるようになるのは、7月中旬頃だそうです。おかげでおとうさんは街へ行くとき申し訳なさそうにおかあさんの運転する車の助手席にちょこんと乗っています。 3月になってすぐ、新しいヘルパ−さんの大前ちゃんがきて、また、ぼくのお友達が増えました。おとうさんは先月の事故を教訓に、「車に頼っとったらあかん、旅の原点に戻ってもっと歩かなあかん」と言いだし、おもむろにクロスカントリ−スキ−のツア−をはじめました。林道や牧草地、林の中、湖の上そして最後に露天風呂で汗を流すという全8kmのコ−スを毎日おとうさんが案内して歩きました。とうさんはお天気が毎日続くと、吹雪になったら休めるのになと、たまにぼやいていましたが。ぼくは、8kmもお散歩に行けるので毎日楽しくて仕方ありませんでした。山の中を走り回っているといろんなお友達と出会いました。鹿さん、キツネさん、大鷲さん、ねずみくんにもぐらくん、みんな元気に山の中で暮らしていました。ぼくはたまにねずみくんともぐらくんを捕まえておとうさんに見せてあげるんだけど、いつもおとうさんは怖い顔をして「逃がしたらんかい!」と言って怒るんだよ、生きてるものはだめなのかと思って、キツネの頭の骨を見つけたのでくわえて見せてあげたら、「そんなもんどこで拾てきたんや、はよ捨ててこい、みんな気もち悪がってるやろ、アホ!」といってまた怒るんだよ、こんなに美味しいものの味をしらないなんて・・・・今度おとうさんに自然界について話してやんなくちゃな、人間に付き合ってたら疲れちゃうよまったくワンワン。 ふくろう友の会発足 なにやらわけのわかん会が発足しました。これにはYHのスタッフは全く関与していないのですが、少し責任は感じております。ことの発端は、じいさんがコツコツ作っている屈斜路原野YGHのマスコットであるふくろうのアクセサリ−類に熱狂的なファンが出来たことに始まります。3月も下旬、ゆきもそろそろ溶けようかという頃、作元さん、加藤君、玉野さんの3人が泊り合わせました。3人はじいさん作のふくろうが大変気に入り1000円のペンダントをそれぞれ買って見せあいっこをしていました。だんだんと3人の会話が盛り上がってきたので、お話の仲間に入れてもらったのですが、その話の内容にびっくり。ふれぞれのふくろうを見て、「君のふくろうは女の子だね」「あなたのはおとうさんよ」と、木彫品相手に雄雌の判断をしているではないか、さすがに私はついていけなくなり横でふんふんとうなずくしかありませんでした。結局彼らは自らをふくろリストと称し、ふくろう友の会を結成いたしました。 ふくろう友の会について詳しく知りたい方は屈斜路原野YGHにお問い合わせ下さい。尚、会員規約が中々厳しいものなので、少し緩和していただけるよう屈斜路原野YGHからお願いしようかと考えております。(ペアレント談) しょう太のホステラ−ウオッチング 1:男の子ばかりだったバレンタインの日、こんな日になんでここにいるんだ−−−−と、嘆いている人がいたよ。 2:狂言クラブに入っている子が、みんなにおだてられてうちわ片手に狂言を舞ってくれたよ。 3:和琴半島で氷が割れて首まではまった男の子がいたよ。 4:3人で流氷の上にのって3人とも海に落ちた人たちがいたよ。 5:寒い朝に外でハ−モニカを練習していた女の子がいたよ。 6:主体性のないおじさんに付きまとわれた女の子がいたよ。 7:ご飯4杯と3口食べた女の子がいたよ。 8:ご飯を4人で1升食べた男の子達がいたよ。 9:露天風呂ツア−の時、おとうさんが「屈斜路湖につかったら、まるごと体験東北海道のス タンプ1つ押してあげるよ」といったら、本当につかった男の子がいたよ。 10:クロカンに行ったとき、おとうさんが「ここの斜面は斜滑降で滑ったら滑りやすいよ」と いったら、「斜滑降ってどんな格好ですか」と質問した女の子がいたよ。 春だ!春だ!といっても4月はいまいち気温も上がらず、ぱっとしない日がつづきました。 大前ちゃんも帰っちゃったし・・・だけど、サロマ湖からじゅんこちゃんが帰ってきたのでしっぽフリフリになっちゃった。YH周辺は雪解けの水でぬかるみ状態、外で遊んで帰ってきたらいつもおかあさんに「正太!汚い足でお家に上がったらいけませんよ」といって怒られてばっかり。汚れたくて汚れたわけじゃないのに、春はこれだからやんなっちゃう。だけど下旬にもなるとあちこちで福寿草や水芭蕉が咲いたり、ふきのとうが芽を出したり、鳥さんがたくさんなきはじめたりしてとっても楽しくなってきました。 そんな頃にやってきたホステラ−さんで山田という人がいました。おじさんなんだけどアウトドアの達人のようなかたで、暇があるとぼくを散歩に連れていってくれてました。山田さんは草や木や鳥の名前に詳しくておとうさんはいろいろ教わっていたみたいです。また、ぼくは連れていってもらえなかったんだけど、山田さんと女の子のホステラ−さんとおとうさんと3人で釧路川の川下りに挑戦したそうです。屈斜路湖から弟子屈の町まで5時間かけてくだってきました。おとうさんが川下りをしたのはこの日が初めてで、いささか興奮ぎみで帰ってきて、言葉に出来ないくらいすばらしい景色でだったと言って、何が面白いのかぼくにはわかんないけれどニコニコしていました。鳥もたくさんいて、おとうさんは生まれてはじめてカワセミを見たと言ってました。この日をきっかけにおとうさんは釧路川の川下りツア−を実行する決心をしたようです。屈斜路湖から7 ぐらいまでなら川の幅もせまく浅いし流れもそれほど急じゃないので付き添ってさえいけば大丈夫だといっていました。ぼくもいってみたいけれど鳥さんをみつけると落ち着かなくなるのでいっちゃいけないそうです、あ−−あクロカンのツア−が懐かしいよ。 5月、ゴ−ルデンウイ−クになって急にホステラ−さんが押し寄せてきて一週間わけのわからないうちに終わってしまいました。ぼくもホステラ−さんの相手に忙しかったけれどおとうさん達も大変だったみたいで、「急に忙しくなると身体がついていかん!!」とぼやいておりました。そうだ、おとうさんがコタンで面白い人に会ったと言っていました。名前はアトイさんといってアイヌの人なんだ。この方はアイヌの民謡やお話をシンセサイザ−で現代風にアレンジしたり、自分で作曲している方で、阿寒のアイヌの人達とモシリというバンドを組んでいるそうです。夏の間はコタンで食堂をやっているのですが、冬になるとレコ−ディングや演奏活動を始め、食堂をスタジオ代わりにCD製作したり日本各地を回ったりしているそうです。たまに、ゲストミュ−ジシャンとしてジャスズサックスで有名な坂田明さんもモシリと活動を共にしていて、コタンにはよく来ているという話です。おとうさんはミ−ハ−だけど坂田さんのサインが欲しいなといっておりました。 実施されたイベント 誰もがこのツア−待っていた 釧路川源流域カヌ-川下りツア- 屈斜路湖から橋をくぐり釧路川にはいったとたんに広がる神秘の世界 それは川を下った者にだけ与えられる至福の時間・・・・・・・・・ 参加料3000円 雨が降らない限り毎日実施 編集後記 というわけで今回は第一号よりも2ペ−ジもおおくなっちゃった。今度は秋ぐらいにまた作ろうかと思っています。けれどその前に夏休み、みんなぼくをお散歩につれていって−−!また、みんなが遊びに来てくれたらしっぽフリフリしてお出迎えするからね。 それでは、お元気で 屈斜路原野YGH 正太 |